2012年3月10日土曜日

新・三大「日本映画において偉大すぎてよくわからない監督」

日本の映画ってどーよ?なんていわないで。実は、すごい監督がわんさかいたりするものです。
でも、実は、わたしも、そんなに、「監督」のことはよくわかりません。
そもそも、映画における監督業ってなに?日本の映画とハリウッドの映画の違いはなに?
つーか、香港映画をみてないと、映画鑑賞を趣味と詠ってはいけないの?それは、マニアじゃねーの?とか、映画鑑賞を趣味としている私ですが、はっきりいって、この「監督」については、よくわかりません。映画を作ることができる人を「監督」と呼ぶ、曖昧な認識だけです。



では、この「監督」と呼ばれている、彼や彼女らの社会的立場はいったいどうなのでしょうか?

たとえば、クレジットカードの申し込みの書類を作成するときに、職業の欄に「監督」と書かれていたら、どうでしょう?

この、クレジットカードを作成する書類をチェックしなければならない事務処理をメインとした仕事をしている人に「あ!」と思わせる位の影響力はありますよね。
でも、それだけで、年収はいがいと「ええっ?」だったりするんじゃあないでしょうか?

と、どうでもいい前おきはこのへんにおいといて、私が思う、実は、凄いんですよ、このひと、偉大すぎてよくわからない監督、新・三大「日本映画において偉大すぎてよくわからない監督」を、ご紹介したいと思います。

やはり、一番にあげたい、偉大すぎてよくわからない監督は「黒沢清」
ひつこい、いや、しつこい、というくらい役所広司を使う監督で有名です。




はじめて、『CURE』を観た時、ああ、怖い。人間って怖い。と思いました。その後も、黒沢清監督の映画は観たり、観なかったりだったんですが、WOWOWのドラマシリーズ『贖罪』を観て、あいやー。やっぱり凄いな。確信したのであります。



このドラマでキョンキョンの悪魔的熟女役は定着したね!!
おかげで、主役級の蒼井ゆうちゃんはすっかり、その他の脇役になっちまったね!!


トウキョウソナタは家族をテーマにした映画だったので観てません。ごめんなさい。





黒沢清は主に、サスペンス映画をよく撮ります。ホラー映画という分類に属されるでしょう。ですが、そこらのホラー映画とは一線を超えた別の恐怖があります。「人間の最大の恐怖の対象物は人間なんだ」というテーマがいつも根強く感じられるのです。
人間は恐怖を感じたときに必ずその象徴を創り上げます。幽霊なんてとても良い例です。でも、最大の恐怖は自分の中にあったり、他人の中にあったりするものなのです。それを認めたくないが為にそんな象徴を創ったりして、問題の根源を自分ではなく他人にあてつけ、他人でなければ、この世にないものに当てつけちゃうんです。そういった、人間の愚かさの表現方法がとても斬新。

あと、このWOWOWテレビドラマ『贖罪 』でみせてくれた、独特な色使いも魅力的。全体的に濃紺な感じに色調補正がされた映像で、徹夜明けの朝方みたいに、かったるさを感じさせてくれて、このドラマの重さをよりいっそう引き立てて、みることができました。





人間の愚かさなんて、誰でももっているし、どんな人間だって間違えるし、天使がいるように悪魔だっているんだ。という事を強く確信できることができ、なおかつ、完璧な人間なんていないんだ、人類皆、野比のび太なんだ!と、この監督の作品には、観る人に大変大きな?勇気を与えてくれたりもします。そんな黒沢清監督は偉大だ、と思いますが、やはり、監督業という仕事は我々素人ではよくわからない特殊なベールで包まれていますから、偉大なことはよくわかるのですが、残り80%くらいはよくわからないのであります。ということで、黒沢監督は偉大すぎてよくわからない監督に決定☆


残り二つは、いずれまたご紹介します。










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